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【声優・俳優・アナウンサー】アクセントって何?
こんにちは!
ゼスト エンタテインメント スクールです。
ここ数日で一気に暑くなってきましたね。
特に名古屋の暑さは独特で、名古屋市民ですら毎年参っています。
熱中症に気を付けて、ミネラルと水分補給をこまめに取ってくださいね。
さて、今回は以前のブログで少しだけ触れた、「アクセント」について書こうと思います。
アクセントとは?
そもそも、「アクセントって何?」というかたも多いと思います。
なかなか聞きなれない言葉ですよね。
対して、「イントネーション」はわかる方も多いのではないでしょうか。
アクセントをイントネーションと同義語として話される方も多いのですが、実はこれは間違った解釈なんです。
- イントネーション⇒文の感情表現。(例:語尾が上がる=疑問形)
- アクセント⇒単語ごとに、音の強弱や高低変化で表す。
このように、イントネーションは感情表現。アクセントは単語の表現。となります!
今の世界言語のアクセントは、上に記した通り2種類あり、「強弱アクセント(強勢アクセント)」と「高低アクセント」があります。
英語は「強勢アクセント」で、日本語は「高低アクセント」に分類されます。
みなさん、ここまで大丈夫ですか?
ここから本題に入ります。
日本語のアクセント表現は2種類あり、地域独自のアクセントである「方言(なまり)」と「共通語」が存在します。
もともと日本は「方言」のみでしたが、「共通語」がなぜ必要になったのか。
このことを詳しく説明すると、短編小説1話分の長さになってしまいますので割愛します(笑)
簡単に説明すると、仮に、テレビのニュース番組で、日ごとに各方言で話していると想像してみてください。
東北、四国、九州、沖縄、この方言は、その出身の方でない限り、なかなか内容が理解できませんよね。
このように、方言は理解できる人に差ができてしまいますので、誰でもわかるように「共通語」のアクセントが誕生しました。
だから、アナウンサーや声優などメディアを中心に活動する方にとって、共通語とはかなり重要なことなんですね
それでは、そんなアクセントについてお話ししますね
型の種類
アクセントは、大きく4つの方に分かれます。
「頭高(あたまだか)型」「中高(なかだか)型」「尾高(おだか)型」「平板(へいばん)型」の4つです。
右側は、現在のアクセント記号、左側は旧アクセント記号の表記となっています。
今回はわかりやすさを考慮して、旧アクセント記号(左側)で説明します!
赤い線がかかっている文字にアクセント(高音)がつくということです。
- 頭高⇒かえる(帰る)
- 中高⇒あおい(青い)
- 尾高⇒まく(幕)
- 平板⇒でんわ(電話)
「え?尾高と平板一緒じゃない?」と思った方、ちゃんと違うんです!!
それは、単語の後に助詞がついたときに明らかになります。
このように、平板型は助詞までアクセントが引っ張られるということです。
- まくが・おりる(幕が下りる)
- でんわを・とる(電話をとる)
ただし例外もあります!!
尾高型の後に「の」がつくと、平板型と同じように助詞までアクセントが引っ張られるんです(ややこし~)。
せっかくなので、中部地方のアクセントと共通語のアクセントが違う単語を紹介します。
【~が居る】
- 中部…いる
- 共通…いる
【鏡(かがみ)】
- 中部…かがみ
- 共通…かがみ
ほかにもまだまだ沢山ありますが、中部地方の方言は共通語と似ているので、共通語で話さなきゃいけない時は結構苦労するんです。
さて、みなさんいかがでしたでしょうか?
皆さんが使い慣れている言葉が実は方言かもしれません。
わたしは、方言は直さなければいけないものではなく、残していくべき文化だと思っています。
今のアニメやドラマでも、舞台の場所やキャラクターの出身地の方言を話すものが増えてきました。
だから、共通語に「直す」ではなく、共通語を「覚える」ことに意味があると思っています。
声優・俳優・アナウンサーを目指している皆さん!!
がんばって共通語をマスターしましょうね。
それでは、またね~!